文章

作为诗人的Frederica Bernkastel

作为诗人的Frederica Bernkastel

Frederica Bernkastel の詩

奇迹的魔女:唯一一个知道奇迹不会仅仅通过祈祷就能凭空发生的魔女

摘选

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井の中の蛙は幸せでした。
井戸の外に何も興味がなかったから。

井の中の蛙は幸せでした。
井戸の外で何があっても関係なかったから。

そしてあなたも幸せでした。
井戸の外で何があったか知らなかったから。
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井底之蛙是幸福的。
因为它对井外的一切毫无兴趣。

井底之蛙是幸福的。
因为井外发生的一切都与它无关。

所以你也是幸福的。
因为你并不知晓井外发生的一切。

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一度目なら、今度こそはと私も思う。
避けられなかった惨劇に。

二度目なら、またもかと私は呆れる。
避けられなかった惨劇に。

三度目なら、呆れを越えて苦痛となる。
七度目を数えるとそろそろ喜劇になる。
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第一次的时候,我也会想,下次一定能做到。这没能避免的惨剧。

第二次的时候,我會愣然,竟又重蹈覆辙。这没能避免的惨剧。

第三次的时候,我已不再惊讶,只剩痛苦。

而数到第七次的时候,一切已快成为喜剧。

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今日はちょっぴりいい事があった。
下駄箱の私の靴の中に、画鋲が入っていたからだ。

クラスには50人もいるのに、なのに私を選んでくれた。
誰よりも想ってくれる、そんな誰かがいる証拠。

そんなささやかなうれしさを、みんなにも教えたい。
だからみんなの靴にも一粒ずつ。
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今天发生了一件小小的好事。
摆在鞋柜中的我的鞋子里,被放了图钉。
明明班上有 50 人之多,却独独选中了我。
这正是有谁,比任何人都要在意我的证据。

想要将这小小的喜悦,也分享给大家。
所以我在每个人的鞋子里都放了一颗图钉。

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何が罪かわかりますか。
知恵の実を口にしたからではありません。

何が罪かわかりますか。
蛇の甘言に耳を貸したからではありません。

まだ罪がわかりませんか。
それこそがあなたの罪なのです。
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你知道自己有什么罪吗?
并不是因为吃下了智慧的果实。

你知道自己有什么罪吗?
并不是因为听信了蛇的谗言。

还是不知道自己有什么罪吗?
这正是你的罪。

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この世でもっとも見つけ難いもの。
砂漠に落とした針一本?

この世でもっとも見つけ難いもの。
闇夜に落とした鴉の羽?

この世でもっとも見つけ難いのは。
自分自身の思い違い。
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在这个世界上,最难找到的东西是:
掉落在沙漠里的那一根针?

在这个世界上,最难找到的东西是:
掉落在黑暗中的乌鸦的羽毛?

在这个世界上,最难找到的是:
自己内心的误解。

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私が一番不幸だった。
この迷路に出口がないことを知っていたから。

次に彼が不幸だった。
この迷路に出口がないことを知らなかったから。

その他大勢は不幸ではなかった。
自分たちが迷路の中にいることすら知らなかったから。
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我最不幸。
因为我知道这个迷宫没有出口。

其次,他也很不幸。
因为他不知道这个迷宫没有出口。

其他人并不算不幸。
因为他们甚至不知道自己身处迷宫之中。

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あなたの見たいものは、なんですか?
私がそれを見せてあげましょう。

あなたの聞きたいことは、なんですか?
私がそれを教えてあげましょう。

だけど、期待はしないでください。
目と耳を閉じているあなたにはきっと無駄なことだから。
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你想看到的,是什么呢?
让我来给你看吧。

你想知道的,是什么呢?
让我来告诉你吧。

但是,请不要太期待了。
因为对于闭着眼睛捂起耳朵的你来说一定是徒劳的。

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砂漠にビーズを落としたと少女は泣いた。
少女は百年かけて砂漠を探す。

砂漠でなく海かもしれないと少女は泣いた。
少女は百年かけて海底を探す。

海でなくて山かもしれないと少女は泣いた。
本当に落としたのか、疑うのにあと何年?
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少女哭着说,在沙漠里遗失了一颗珠子。
耗尽百年时光,在沙漠中寻觅。

少女哭著说,可能不是在沙漠而是在海里。
又用百年光阴,在海底探寻。

少女哭著说,可能不是在海里而是在山中。
还要多少年,少女才会怀疑是否真曾掉落过呢?

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あなたに見えるのは、偽りの居場所。

そこに見えるのは、虚ろな眼差し。

私に見えるのは、繰り返す悲しみ。
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你所见到的,是虚假的归属。

映入眼帘的,是空洞的双眸。

我所看到的,是轮番上演的悲剧。

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とらわれるのは、過去からの残像 

誘うのは、未来からの虚像

そこにあるのは、もうひとつの戯れ 
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囚禁你的,是来自过去的残像。

诱惑你的,是来自未来的虚像。

而那所谓的现实,是命运又一次的戏弄。

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罪を犯すことは怖くない。
怖いのは、それを認めること。

罰を受けるのは怖くない。
怖いのは、その痛みを知ること。

世界から罪と罰はなくならない。
だって、人間は未来を知ることが出来ないから。
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犯罪并不可怕,
可怕的是承认罪行。

受到惩罚并不可怕,
可怕的是感受到惩罚的痛苦。

罪与罚不会从世界上消失,
因为人类无法预知未来。

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井戸の外の世界が知りたくて。
私は井戸の底から這い上がろうとしました。

井戸の外の世界が知りたくて。
何度、滑り落ちて全身を打ち付けても上り続けました。

でも気付きました。
上れば上るほどに落ちる時の高さと痛みは増すのです。

外の世界への興味と全身の痛みが同じくらいになった時、
私は初めて蛙の王さまの言葉の意味がわかりました。
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我想知道井外的世界。
所以我努力从井底爬出去。

我想知道井外的世界。
所以我无数次地爬上去,尽管一次又一次地跌落。

但后来我意识到。
我爬得越高,跌落时痛苦就越大。

当我对井外世界的兴趣变得与痛苦的程度相等时,
那时我第一次明白了蛙王话语的含义。

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井戸の外にはどんな世界が?
 それは、知るために支払う苦労に見合うもの?

井戸の外にはどんな世界が?
 それは、何度も墜落しても試すほどに魅力的?

井戸の外にはどんな世界が?
 それを知ろうと努力して、落ちる痛みを楽しもう。

その末に至った世界なら、そこはきっと素敵な世界。
例えそこが井戸の底であったとしても。

井戸の外へ出ようとする決意が、新しい世界への鍵。
出られたって出られなくったって、
きっと新しい世界へ至れる…。
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井外的世界是什么样的?
值得为之奋斗吗?

井外的世界是什么样的?
它是否真的迷人到让我即使一次次坠落也想继续尝试?

井外的世界是什么样的?
为了知道答案,我要努力攀登,并学会享受跌落的痛苦。

如果我能到达所渴望的世界,那一定是一个美好的世界。
哪怕那里,其实只是另一个井底而已。

想要跳出井口的决心,就是通往新世界的钥匙。
无论最终能否真正跳出井口,一个新的世界都在等待着……

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昔々。
神様が人間の前に姿を現していた頃のお話。


天よりパンが降ってきた。
ある者はなぜ肉でないかと大いに嘆いた。

天より肉が降ってきた。
ある者はパンが良かったと大いに嘆いた。

天より神様が降りてきた。
全員が喜ぶ物がわかるまで、当分は水を降らせます。


天より雨が降ってきた。
みんなは服が濡れると大いに嘆いた。

天より炎が降ってきた。
みんなは家が焼けると大いに嘆いた。

天より神様が降りてきた。
全員が喜ぶ物がわかるまで、当分は何も降らせないことにします。


天より何も降ってこない。
ある者は神に見捨てられたと大いに嘆いた。

天より色々降ってきた。
ある者は降らせる物を選べと大いに嘆いた。

天より巨岩の雨が降ってきた。
これでようやく嘆きの声はなくなった。


天より雨が降ってきた。
通りすがりの旅人は感謝する。

神よ、予期せぬ天気に感謝します。
お陰で我が旅路は退屈せずに済むのです。

神は応えずに見送った。
それでいい。神とサイコロは無口でいい。
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很久很久以前,  
那是神明还出现在人类面前的时代,发生过这样一个故事。


天上降下了面包。  
有人却叹息,为什么不是肉呢?

天上降下了肉。  
有人又叹息,说还是想要面包。

于是神从天而降,说道:  
“在弄清楚什么才是所有人都喜欢的东西之前,暂时先只下雨吧。”


天上开始下起了雨。  
人们纷纷抱怨,衣服都湿透了。

天上降下了火焰。  
人们又纷纷哀叹,房子被烧毁了。

神再次降临:  
“那在弄清楚大家到底想要什么之前,暂时什么都不降了吧。”


天上什么也不再落下。  
有人悲叹,说已经被神抛弃了。

天上又落下了各种各样的东西。  
有人抱怨,也该挑挑降下的东西。

巨岩如雨点般从天而降。
终于,所有的抱怨声都消失了。


天上又开始下起了雨。  
一位路过的旅人,心怀感激地笑了。

「神啊,感谢这变幻莫测的天气,  
多亏如此,我的旅途才不至于无聊。」

神没有回答,只是默默目送他远去。  
这样就很好。神和骰子一样,本就不需要多言。

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あなたの乾きを癒せない。
真実を欲するあなたがそれを認めないから。

あなたの乾きを癒せない。
あなたの期待する真実が存在しないから。

それでもあなたの渇きを癒したい。
あなたを砂漠に放り出したのはわたしなのだから。
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我无法治愈你的干渴,
因为你渴望真相,却不愿承认它。

我无法治愈你的干渴,
因为你所期望的真相并不存在。

即便如此,我还是想治愈你的干渴,
因为是我把你丢在了沙漠里。

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どうか嘆かないで。
世界があなたを許さなくても、私はあなたを許します。

どうか嘆かないで。
あなたが世界を許さなくても、私はあなたを許します。

だから教えてください。
あなたはどうしたら、私を許してくれますか?
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请不要悲伤,
即使世界不原谅你,我也会原谅你。

请不要悲伤,
即使你不原谅世界,我也会原谅你。

所以,请告诉我,
你要怎么做才能原谅我呢?

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誰だって幸せになる権利がある。 難しいのはその享受。

誰だって幸せになる権利がある。 難しいのはその履行。

私だって幸せになる権利がある。 難しいのはその妥協。
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每个人都有追求幸福的权利。难的是如何去享受它。

每个人都有追求幸福的权利。难的是如何去实现它。

我当然也有追求幸福的权利。难的是要学会妥协。

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運命に泣かず、挫けることを知らない。
そんな彼女は美しかった。

誰にも媚びず、最後まで1人で戦った。
そんな彼女は気高かった。

彼女は眩しくて、ただただ神々しくて。
私には、そんな彼女が必要だった。
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不向命运低头,也从未气馁。  
这样的她,是如此美丽。

不曾向任何人献媚,坚持独自战斗到底。  
这样的她,是如此高贵。

她是那般耀眼,简直神圣非凡。  
对我而言,正需要这样的她。

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だって、これから
もっともっと幸せになるんだもの。

これくらいじゃ、妥協なんてしないんだから。
私たちは、これまでの幸せを全部取り戻すよ。

私は百年分を。
あなたは千年分を、ね。
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因为从今往后,
我们会变得更加快乐。

像这样还远远不够,我可不会就此妥协。
我们要把以前失去的所有幸福,全部重新夺回来。

对我来说是百年时光,
对你来说是千年时光。

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どうかこの夜に何があったか教えてください。
それは例えるなら猫を詰めた箱。

どうかこの夜に何があったか教えてください。
箱の中の猫は、生か死かすらもわからない。

どうかあの夜に何があったか教えてください。
箱の中の猫は、死んでいたのです。
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请告诉我,那晚究竟发生了什么。  
它就像一个装了猫的盒子一样神秘莫测。

请告诉我,那晚究竟发生了什么。  
盒子里的猫,连是生是死都无从知晓。

请告诉我,那个晚上到底发生了什么。  
在那个盒子里的猫……已经死了。

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 壱
 
ある東の王国のお姫さまが、3人の貴族に求婚を受けた。

魅力的な求婚者たちに迷い、お姫さまは難題で試すことを思いつく。
彼女はお伽話の3つの宝を挙げ、うちひとつを持ち帰れと告げた。
彼女が求めた宝はお伽話。実在も怪しい。それは彼らも知っていた。
 
1人は東方へ旅立ち、荒れ狂う海で藻屑と消えた。
1人は西方へ旅立ち、灼熱の砂漠で砂嵐に消えた。
1人は何処へも旅立たず、肩をすくめて答えた。
 
「姫さま。あなたの求める宝はこの世に存在しません。」
「されば其方は、いかにして私の想いに応えるのか?」
「存在しない宝を求めよとは。即ち、姫さまが求婚を拒まれていることの証です。」

1人は東方へ旅立ち、荒れ狂う海で藻屑と消えた。
1人は西方へ旅立ち、灼熱の砂漠で砂嵐に消えた。
1人は何処へも旅立たず、肩をすくめてお城を去った。

お姫さまは結局、その3人よりも魅力的な求婚者には生涯出会えなかった。

 弐

ある東の王国のお姫さまが、3人の小間使いを集めて言った。
「3人の誰かが私の大切な手鏡を盗みました。白状しなければ首をはねます。」


「姫さま。私ではありません。」
1人は即座に首を刎ねられた。
「姫さま。私ではありません。」
1人は即座に首を刎ねられた。
「姫さま。感服いたしました。」
1人は笑顔で姫を褒め称えた。
 
お姫さまは何を言われているか分からないでいると、小間使いは答えた。


「この2人が犯人でした。姫さまの眼力には感服するばかりです。」
「妾の眼力も捨てたものではないものよ。実に愉快じゃ。」
「この2人は盗んでおきながら、恐れをなし。こっそりと姫さまに返そうと思ったに違いありません。」
「ふむ。其方の眼力も捨てがたいよの。して妾の手鏡はどこに?」
「恐らくは姫さまが昨夜お召しになられた外套のポケットに。」

小間使いがお姫さまの外套を探ると、そこからは手鏡が。
お姫さまは大層機嫌を良くし、小間使いにたくさんの褒美を取らせたという。

 参
 
ある日、東の王国のお姫さまは、自分の寝室に閉じ込められてしまった。
部屋には3人の大臣が居て、お姫さまにこう言った。

「姫さまがお休みの間に、このお城は敵国に占領されてしまいました。」
「そんな馬鹿なことがあるものか。」
「敵方は姫さまを見つけ出そうと、城下から城中まで探し回っております。」
「そんな馬鹿なことがあるものか。」

殺されると聞かされては、お姫さまも寝室から出られない。
「して、妾はこれからどうなるのじゃ。」

「捕まれば、生きたまま串刺しにされて火で炙られます。」
「冗談ではない。生きたまま串刺し火炙りなど御免じゃ。」
「隠れていれば、やがて餓えて気が触れて悶え死にます。」
「冗談ではない。餓えて気が触れて悶え死ぬなど御免じゃ。」
「逃げ出せば、敵兵に辱められた上に首を刎ねられ晒し首です。」
「冗談ではない。妾には死に方ひとつまともなものがないのか。」
 
すると大臣の1人が毒入りの薬酒を差し出しました。

「これを飲めば、眠るように死を迎えられます。しかも楽しい夢を見ながらです。」
「ほう。それは一番ましで魅力的な提案であるな。どう足掻いても死ぬしかないのなら、妾は一番楽な死に方が良いぞ。」
 
お姫さまは毒入りの杯を飲み干すと、大臣たちに感謝しながら息を引き取った。
 
お姫さまが笑顔のまま、眠るように死んだのを見届けると。
3人の大臣は寝室の扉を開き、外にい
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壹

一个东方王国里,有位公主受到了三位贵族的求婚。

面对这群迷人的求婚者,公主想出了一个难题来考验他们。
她列举了童话故事里的三件宝物,并告诉他们只要带回其中一件,她就答应求婚。
她所求的宝物是童话里的东西,是否真实存在都很难说,这一点他们也都清楚。

其中一人向东方出发,最终在狂风巨浪的大海中化为泡影。
另一人向西方出发,最终在灼热的沙漠中被沙暴吞噬。
剩下的一人哪里也没去,只是耸了耸肩回答道:

“公主殿下,您所求的宝物并不存在于世。”
“那么你将如何回应我的心愿?”
“要求不存在的宝物,这恰恰证明了公主殿下拒绝了我的求婚。”

一人向东方出发,最终在狂风巨浪的大海中化为泡影。
一人向西方出发,最终在灼热的沙漠中被沙暴吞噬。
剩下的一人哪里也没去,只是耸了耸肩离开了城堡。

公主最终一生都未能遇到比这三人更具魅力的求婚者。

贰

一个东方王国里,有位公主召集了三名侍女,说道:
“你们三人中,有人偷了我的宝贵手镜。若不招供,我就斩了你们的头。”

“公主殿下,不是我。”
一人立刻被斩首。
“公主殿下,不是我。”
又一人立刻被斩首。
“公主殿下,我心悦诚服。”
一人面带笑容地赞美公主。

公主不明白她在说什么,侍女于是回答道:

“这两个人就是犯人。我对公主殿下的洞察力佩服得五体投地。”
“妾身的眼光也并非一无是处嘛。真是愉快。”
“这两个人偷了东西,却又心生恐惧,一定是想偷偷地还给公主殿下。”
“嗯。你的眼光也不错嘛。那么妾的手镜在哪里?”
“恐怕就在公主殿下昨晚穿的外套口袋里。”

侍女在外套中摸索,果然找到了手镜。
据说公主因此心情大好,赏赐了侍女许多财宝。

参

有一天,东方王国的一位公主发现自己被困在寝室里。
房间里有三位大臣,他们对公主说:

“公主殿下熟睡之际,这座城堡已被敌国占领了。”
“怎么可能有这种蠢事。”
“敌方正在从城下到城中四处搜寻公主殿下。”
“怎么可能有这种蠢事。”

听闻要被杀,公主也无法离开寝室。
“那么,妾身接下来会怎样?”

“如果被抓到,就会被活活穿刺,然后用火炙烤。”
“开什么玩笑。活活穿刺火烤,恕不奉陪。”
“如果躲起来,最终会饿得发疯,痛苦地死去。”
“开什么玩笑。饿得发疯痛苦死去,恕不奉陪。”
“如果逃出去,就会被敌兵侮辱,然后斩首示众。”
“开什么玩笑。难道妾身连一种体面的死法都没有吗?”

这时,一位大臣递上了一杯毒酒。

“喝下它,您就能像睡着一样迎接死亡。而且,还能做个美梦。”
“哦。那倒是个最妥善、最诱人的提议。既然怎么挣扎都只有一死,妾身宁愿选择最轻松的死法。”

公主喝下了那杯毒酒,在感谢大臣们的同时,停止了呼吸。

眼见公主面带笑容,像睡着一般死去。
三位大臣便打开了寝室的门,外面…

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タマゴをじっと、温める。
温める熱が愛ならば、生まれる子供はきっと幸せ。
愛がこもって、喜びにあふれる。

タマゴをじっと、温める。
温める熱が怒りなら、生まれる子供はいったい何?

私もタマゴを、温める。
温める熱はガスだから、何のタマゴか興味なし。
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静静地,孵化着蛋。
若那孵化的热度是爱,诞生的孩子定会幸福。
充满爱意,洋溢着喜悦。

静静地,孵化着蛋。
若那孵化的热度是愤怒,诞生的孩子会是什么?

我也在孵化着蛋。
孵化的热度是煤气,是什么蛋我毫不在意。

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誰が犯人かって?
それを探す物語に決まってるでしょ?

誰が犯人かって?
そもそも「何の」犯人かわかってる?

誰が犯人なの?
私をこれから殺す犯人は誰?!
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谁是凶手?
当然是寻找故事的真相了,不是吗?

谁是凶手?
你甚至知道是“什么”的凶手吗?

谁是凶手?
那个将要杀我的凶手是谁?!

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私が求めるものは何?
遠い異郷からやって来る騎士かもしれない。

私が求めるものは何?
永遠の沼から這い出せる岸かもしれない。

私が求めるものはたったひとつ。
得るのはキシか、それともシキ(死期)か。
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我寻求的是什么?
也许是来自遥远异乡的骑士。

我寻求的是什么?
也许是从永恒泥沼中爬出的岸。

我所寻求的,只有一样。
得到的会是“岸”(Kishi),还是“死期”(Shiki)?
  • “キシ”(Kishi)在日语中可以指“岸”(象征解脱、希望),也可以指“骑士”(象征救赎者)。
  • “シキ”(Shiki)在日语中可以指“死期”(死亡的期限、终结)。

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それは、空気のようなものだと誰かが言った。
目にも見えないし、いつもあるのが当然だから。

それは、水のようなものだと誰かが言った。
甘くも辛くもなくて、何の味もしないから。

当たり前で、味気のない日常の時間。
だからみんな、その幸せに気付かない。
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有人说,它像空气一样。
因为它看不见,而且总是在那里,理所当然。

有人说,它像水一样。
因为它无甜无辣,没有任何味道。

平淡无奇,索然无味的日常时光。
所以大家,都没有察觉到那份幸福。

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なぜ不幸なのですか。
自分の夢が見つからないからですか?

なぜ不幸なのですか。
大切な宝物を失くしてしまったからですか?

なら、あなたは幸せですか。
探すことも失くすこともない、『何もない』生き方ならば。
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为何不幸?
是因为找不到自己的梦想吗?

为何不幸?
是因为失去了珍贵的宝物吗?

那么,你是幸福的吗?
如果生活本就是“一无所有”,既无需寻找,也无从失去。

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フレデリカさんのコメント

私は私よ。フレデリカ・ベルンカステル。
古手梨花とフレデリカは全然別よ、そう信じてた人はご愁傷様ね。
年齢は、もう数えるのをやめちゃったわ。面倒くさいし。
え?オヤシロさまの正体は私だろうって?
くすくす、馬鹿、失礼ね。
オヤシロさまはオヤシロさまよ。この子にも挨拶させる? 人見知りするのよこの子。
怖がりなんだから、あまり脅かさないであげてね?
まぁもっとも、あなたの方が怖がり屋さんみたいだけどね。
くすくすくす・・・。

Frederica Bernkastel
Sugokuiiya tsu nimieru youni egaketano wa ookiikoituwo dokitanai akutou ni saidoni dekinakyane.
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Frederica Bernkastel的评论

我就是我,Frederica Bernkastel。
如果你以为我是古手梨花的另一面,那就太可惜了。
我的年龄嘛,我已经懒得数了,太麻烦了。
诶?你猜御社神大人的真实身份是我吗?
咯咯,真是个笨蛋,太失礼了。
御社神大人就是御社神大人啦。要让这个孩子也和你打个招呼吗?它有点怕生呢。
这孩子胆子很小,所以别太吓唬它哦?
不过,好像你才是那个胆小鬼呢。
呵呵呵……

Frederica Bernkastel
把她刻画得看起来很善良,是因为到最后必须让她变成一个让人无法喜欢的大反派。
本文由作者按照 CC BY 4.0 进行授权